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動物の認知能力

N1

Animal Cognition

近年、動物の認知能力に関する研究が飛躍的に進展している。かつては人間をおいて高度な認知能力を持つ生物は存在しないと考えられていたものの、近年の実験結果はその通念を覆しつつある。例えば、一部の鳥類は道具を製作し、状況に即して使い分けることが確認されている。こうした行動は単なる本能の発現にほかならないと片付けることは、もはやできない。研究者たちは、動物の内面を完全に理解することはできないとしながらも、行動観察からその知性の高さを推し量るにかたくないと述べている。とはいえ、擬人化の誤りを犯すことなく客観性を保つことは容易ではなく、研究者は常に慎重な姿勢を貫かざるを得ない。動物福祉の観点からすると、こうした研究の進展は動物の扱い方そのものを見直す契機ともなりうる。今後、脳科学の発展にともなって、動物の意識の有無をめぐる議論はさらに深まっていくものと思われる。