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メディアリテラシーの必要性

N1

Media Literacy

情報化社会の進展にともなって、誰もが情報の発信者たりうる時代が到来した。この変化は表現の自由を拡大させた一方、根拠の乏しい情報が瞬く間に拡散する事態を招いていることも否めない。とりわけ、感情に訴えかける情報ほど拡散されやすいという傾向は、看過すべからざる問題である。受け手は、発信者の意図や情報の出所に即して真偽を見極める能力を養わざるを得ない状況に置かれている。とはいえ、あらゆる情報を逐一検証することは現実的ではなく、ある程度の情報を鵜呑みにせずにはすまないという事情も理解できないものではない。教育機関はもとより、報道機関たりとも、情報の質を担保する責任から逃れられるものではない。虚偽情報を意図的に流布する行為は、たとえ一個人によるものであったとしても、社会全体に及ぼす影響の大きさを考えれば、看過するに忍びない。メディアリテラシー教育の充実なくして、健全な公共圏の維持は望むべくもないと言えよう。今後は、技術的対策と教育的対策の両輪をもって、この課題に取り組んでいく必要がある。