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労働経済学から見た賃金格差

N1

労働経済学

労働経済学は、賃金がどのように決定されるかを分析する学問にほかならない。教育水準の高い労働者ほど高い賃金を得る傾向があるものの、それだけで賃金格差の全てを説明することはできない。近年の研究は、人的資本の差異にもかかわらず説明しきれない部分が相当程度存在することを明らかにしてきた。性別や出身による統計的差別、あるいは企業内の交渉力の差など、複合的な要因が絡み合っているのである。政策担当者は、こうした構造的な問題に対して何らかの介入を余儀なくされているが、最低賃金の引き上げが雇用に与える影響については、経済学者の間でも見解が分かれている。理論だけでは現実の労働市場を捉えきれないため、実証的なデータに基づく検証が不可欠である。