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情報倫理学とアルゴリズムの責任

N1

情報倫理学

人工知能が社会の様々な意思決定に関与するようになった現在、その判断の責任の所在を誰も問わないものでもない。アルゴリズムによる判断は、一見客観的に見えるものの、実は学習データに内在する偏見をそのまま反映してしまうことが少なくない。たとえば、採用選考や融資審査に用いられるアルゴリズムが、特定の属性を持つ人々を不当に不利に扱う事例が報告されてきた。開発者をおいて、この偏見を是正する責任を負う主体は存在しないと考えるべきだろうが、企業からすると技術的な複雑性を理由に責任の所在を曖昧にしようとする誘惑も働く。透明性の確保と、説明可能なアルゴリズムの開発は、今後の情報倫理学における喫緊の課題である。