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持続可能建築と地域素材の再評価

N1

Sustainable Architecture

近代建築は、鉄筋コンクリートや鋼材といった均質な工業製品を多用することで、世界中どこでも同じ様式の建物を建てることを可能にした。しかし気候変動が深刻化するにともない、建材の製造・輸送に伴う環境負荷を無視するわけにはいかなくなった。こうした状況に鑑み、近年では土や木材、藁といった地域固有の素材を活用する建築手法が再評価されつつある。地域素材は、輸送距離が短いためにいわゆる環境負荷が小さいだけでなく、その土地の気候風土に即した性能を発揮するという利点も持つ。もっとも、地域素材の活用には、耐久性や施工技術の継承といった課題も少なくなく、単純な礼賛は慎むべきである。建築家からすると、伝統技術と現代の構造工学とをいかに融合させるかが、持続可能建築を実現するための鍵をなす。行政による支援なくしては、こうした取り組みが広く普及することは望みにくいと言わざるを得ない。